さぬき男　介護友の会

  

４２番札所西ノ滝
３０年前の遍路冊子によると西の谷までは見晴らしの良い６００ｍの遍路道があると書いてある。しかし、それらしき道を発見できず、予定時刻を大幅に超過しての下山。西ノ滝を参拝するかは参道上り口にたどり着いてから考えることに。大きなアップダウンなしに参道入口に到着。かなりの登坂となる（約１ｋｍ）が他の工程を省略すればいいことで、せっかくここまで来たのだからと残りの力を絞って自転車を押す。しかしやっぱり途中でダウン。自転車を路側に投げ出して徒歩で登坂。立派な駐車場が整備されていてそこからは石灯篭と石柱の並んだ石段。全国の寄進者の名前が刻まれた石柱が長く並ぶ。小豆島のこんな山の中の寺にお参りして寄進する人がこれだけいるのには感激する。上りきると巨大な岩の壁に囲まれた奇抜な建物が現れる。岩壁の間から大きく張り出した大師堂が建立されている。どのような趣旨で建立されたかは定かではない。いろいろな角度から撮影したが、どれもイマイチ。現物の迫力にはかなわない。


立派な庫裡を通り過ぎて


岩壁に張り付いたように本殿が建っている。



本殿内の洞窟からは霊水が湧き出ている。本殿前の休憩室には麦茶が準備されていてのどの渇きを癒してくれた。そこの窓からは眼下の雄大な景色が展望できた。ちょうど新月の大潮の日で遠くにエンゼルロードの砂浜をくっきりとみることができた。


下山時は少し余裕ができて山門での新緑のカーテンに癒され、


参道の灯篭、石柱の間から見える瀬戸内海の景色は最高。ここまで上ってきた苦労が吹き飛んでしまう景色である。

  

４１番札所仏谷山
１００ｍも走ると道幅も急に狭くなり急坂となる。覚悟の上とは言え変速機を最低に落としあえぎあえぎ走る。１週間前にお腹を壊し３日間で５㎏ほどの減量をしてお腹の調子は何とか本日に間に合わせたが、踏ん張る足に力がこもらない。減量効果を期待したが体力の回復が間に合わなかった。時間の制約もないぶらり旅なので休憩をふんだんに入れての走行となった。２５年前に私はロードバイク、妻はレンタル軽快車で上ったが、めちゃ大変だったという記憶もなく２５年の歳月の重みを感じながらの登坂であった。道中にただ１か所ベンチらしき丸太が転がっていた。見晴らしのいい場所に所々景色を愛でながら休息を取る場所のちょっとした配慮が欲しかった。


行く先を眺めれば山頂近くに立派な社の屋根が見える。後でわかったが西ノ滝の大師堂と本堂である。


しばらく上ると林道から分かれてさらに急坂の参道に入る。自転車を押し上げていたが途中さらに急坂に入ったため自転車を道端に放置して徒歩で上る。やっと仁王さんお出迎えの参道入り口に到着。


２５年前の記念の写真との対比。春と秋で空の色が違う。






２５年経っても仁王さん、お大師さんの体形は少しも変わらず。うらやましい。
洞窟の前に建てられた本堂は紅葉に覆われて神秘的なたたずまい。


お参りを済ませてお隣に整備された休憩所で食事。フェリーの船内で購入した５色おにぎりがおいしかたこと。